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沖縄に新電力!イーレックスと沖縄ガスが新会社「沖縄ガスニューパワー」設立

沖縄ガスニューパワー

2016年4月からの電力小売り自由化が始まりましたので、各地方の電力会社はこれまでの顧客が離れないような新しいプランを打ち出したり、参入した事業者は新しいサービスで新規顧客を増やそうと躍起です。こうした適正な競争は消費者には大変嬉しいことですが、同じサービスを「全国の」消費者が受けられるわけではなので、居住地によっては「○○県はいいなぁ」とか「都市部は色々選べるんだなぁ」と羨望の気持ちも出てきます。今回取り上げる沖縄については、九州まで展開しているサービスが沖縄まで届いていないものもあるので、新電力に関しても選択肢はたくさんありませんでした。しかしここにきて、地元密着の「沖縄ガス」と新電力企業の「イーレックス」がタッグを組み、沖縄に電力の小売り自由化の波をもたらしています。ではこの2つの企業が力を合わせた「沖縄ガスニューパワー」とはどんな事業なのでしょうか?

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沖縄でも電力会社を選べるようになる?!

電力の小売り自由化が全国的に盛り上がっている2016年ですが、エリアによってはあまり多くの電力会社が対応していないこともあり、結局は「現状の電力会社」のまま切り替えることが難しい地方があるのも事実です。殊、島や遠隔地、山間の地方においてはなかなか都市部と同じように電力会社を選ぶのはまだまだ適っていません。これは本土から離れている沖縄でも同じことが言え、冒頭でもお伝えしているように、九州まで展開されているサービスが沖縄まで届いていないというのは、今回の電力の小売り自由化にも当てはまることだったのです。しかし、イーレックスと言う新電力企業が沖縄ガスという地元密着の企業と手を組むことで、沖縄にも電力の小売り自由化の芽が育ち始めました。

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沖縄ガスニューパワーってどんな会社?

沖縄ガスニューパワーは新電力を扱う企業「イーレックス」と昔から地元で親しまれてきた「沖縄ガス」が設立した合弁会社で、出資比率はイーレックスが60%、沖縄ガスが40%という構成です。

イーレックスとは?

イーレックスはあまり一般的に聞き慣れない名前かもしれませんが、東北から九州までの電力小売りを計画している企業で、地元の電力会社などから電気を調達したり、地元のガス会社などと協力することで電力の小売り事業を進めていこうとしている企業です。沖縄については、2016年10月より沖縄ガスニューパワーとして、2016年10月から、商業施設への電力販売を開始する計画で、沖縄電力や地元企業から電源調達し、沖縄電力より3%割安な電気を供給するとしています。

沖縄ガスとは?

沖縄ガスは沖縄の人には良く知られている沖縄では大手のガス会社です。沖縄県で都市ガス・LPガスの販売を行っており、都市ガスは那覇市、LPガスについては那覇市・沖縄市・糸満市・恩納村をはじめとする沖縄本島の南部~中部を供給エリアとしています。

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一般家庭にも供給されるの?

現段階では、沖縄ガスニューパワーが取り扱う電力の販売は特別高圧(20,000V以上)および高圧(6,000V以上)で受電する利用者が対象。これは高層ビルや工場、中層ビルやスーパーマーケットなどが対象になる電圧で、一般家庭には残念ながら当てはまりません。こうした高圧の電力を受電している利用者へは、個別に見積もりを出してこれまでの電気代がどれだけ削減できるかシミュレーションをしてくれます。現状では一般家庭への電力供給は予定されていませんが、高圧の利用者への環境が整い、実績が積まれれば、一般家庭への電力供給も期待できる部分ではあります。現在沖縄で高圧な電力を受電し、仕事をしている企業のトップは今回の沖縄ガスニューパワーからの電力販売を一考するのはとても有意義なことだと思います。シミュレーションで今より電気代が安くなる予想だとして、沖縄ガスニューパワーに電力を切り替えるにしても、書類手続きだけで切り替えが可能ですし、工事が必要な場合も、工事費や調査費は電力会社が原則負担することになっていますからね。